Greetings
from
the
President

理事長挨拶

Follow us

  • twitter
  • facebook
  • Instagram

YASUMASA OIYAMA

2024 JCI TOYAMA President

YASUMASA
OIYAMA

大井山 靖征

心を結ぶ
~地域によりそい Happy の連鎖を~

公益社団法人 富山青年会議所 2024年度(第73代)理事長の大井山 靖征 です。
私たち富山青年会議所は、富山市・舟橋村・上市町・立山町を活動エリアとし、明るい豊かな社会を目指して
“ひとづくり”や“まちづくり”に取り組んでいる団体です。1952年の創立以来、「奉仕」「修練」「友情」の
三信条のもと、多くの傑出した人材を育て、より良い地域社会づくりに尽力して参りました。

2024年度は『心を結ぶ~地域(まち)によりそいHAPPYの連鎖を~』のスローガンのもと、
人と人の繋がりを広げ、深めること起点としより多くの人がありたい地域(まち)の姿に
一歩づつ近づいていける運動・活動を行います。

・「この人と共に成し遂げたい」と想っていただけるような人間力を高める人材の研修。
・他者と協力することの重要性の理解に繋がる次世代の事業。
・多くの人が住み暮らす地域(まち)に愛着や自信を生みだすまちづくり事業。

富山青年会議所はまちに開かれた団体を目指し、公開例会、市民討議会、まちづくり事業など、
市民・町民の皆様にもご参加いただける事業を積極的に開催しております。ご案内の折には是非ご参画をいただき、様々なご意見やご助言を頂戴できれば幸いです。
また、富山青年会議所では共に運動・活動をする会員を募集しています。私たちと切磋琢磨し、
まちのために汗を流し、とやまの未来を担う「まちの青年のリーダー」へと共に成長しましょう。

公益社団法人 富山青年会議所 2024年度 第73代理事長

大井山 靖征

President’s belief

理事長所信

はじめに

出会いや繋がりは、かけがえのない財産であり、人生を美しく彩り、心を豊かにしてくれます。人は一人では喜怒哀楽を最大限に感じることは難しく、充実した人生を生涯のゴール とするならば「誰と何をするのか」が大きく影響するのではないのでしょうか。

出会い、繋がり、心と心を結びましょう。

人と人を糸で喩えるなら、その結びつきは、美しい蝶々結びであろうと、控えめな固結びであろうと、それぞれが独特で尊いものです。この結びつきを重ねることで、糸同士の繋がりはより強固になり、それが絆へと昇華します。 絆は地域まちに Happy の連鎖を生み出す仕組みに繋がると私は考えます。Happy とは人々が 「一緒にいると楽しい」と感じさせ、「共に行動したい」という気持ちに繋がり、行動する 意欲の源となります。その行動が積み重なることで互いの考えを理解することに繋がりま す。このような関係をまちづくりに応用することで、どのような効果が得られるでしょうか。

その地域まちに根付いた人々が共に行動することで地域まちへの課題認識が深まり、同じ時間を過ごすことで互いの考えを理解し、地域まち の理想像に対して様々な議論をすることで共通の未来へのビジョンが生まれます。私たちはこのビジョンを今後の運動・活動に活かし、ありたい地域まち の姿に近づけていき、そこに住み暮らす人々が地域に愛着と誇りをもつこと、つまり地域まちによりそう協力的な気持ちを生みます。そして共通のビジョンに一歩ずつ進むことで 地域まちの課題を自分事として捉えるようになります。そこに住み暮らす市民が地域まちによりそ うことで新たな感性をもたらし、それは新たな仕事となり、やがては新たな産業にまで繋がります。その関わり合いのプロセスがとやまに賑わいをもたらし、魅力が高まった地域まちには関係人口の増加をもたらし、地域まちの内外に新たな Happy の連鎖を生み出します。

中期ビジョンに向かって

戦後復興期の最中、サンフランシスコ講和条約が発効された 1952 年、富山県の若き青年経済人 52 名が高き理想のもと、溢れる情熱と固き友情をもち集うことで富山縣青年会議所は設立されました。現在のとやまは被災があったことを感じさせない住み暮らしやすい街並みとなっていますが、それは戦後復興をはじめとした様々な地域課題に対して青年経済人として何をすべきか考え抜いた先達が、地域まちの人々と心を結びよりそってまちづくりをしてきたからこそできた形です。設立趣意書には「理想と実行を結合」、「地方産業の育成発展」、「品格の啓発陶冶」、「福祉文化と人類の平和に寄與」といった現在も変わらない青年経済人の使命が掲げられており地域まちの姿は時代の変遷とともに変化していますが、私たちのやるべきことは変わっていません。先達から受け継いだとやまへの情熱と、この富山青年会議所を継承し、「明るい豊かな社会」の実現に向かって、この地域まちでさらなる挑戦を続けましょう。

しかし「明るい豊かな社会」の実現という壮大な指針を前にすると、その解釈は多種多様となり、自分自身の現況や今やるべきことは何かを客観視できない人もいます。そこで必要なのが中期ビジョンです。2022 年、富山青年会議所は「10 年先未来ビジョン」の検証を終え、新たに「JCI 富山 2022 中期ビジョン」を策定、「WAが広がる地域まちとやま」の実現に向け 2023 年は理解を深め、ビジョンにもとづき今後 10 年間の基礎となる運動・活動を生み出しました。2 年目となる 2024 年は行政、民間企業、諸団体と互いに地域をどのようにより良くしたいかを発信し理解を深め、共に行動し事業を構築します。2020 年に広まった新型コロナウィルスは沈静化に向かっていますが、人と人の対面での接触を避けながら生活した 3 年という期間は地域コミュニティを縮小傾向にさせました。しかし地域の一番身近な理解者は地域まちに根付いた人々であり、富山青年会議所とそこに住み暮らす人々が協力関係を築くことが地域まちを発展させていくためには重要です。人と人の繋がりが希薄になりつつある現在だからこそ私たちからリーダーシップを発揮し地域まちの人々と関わり、新たな人の繋がり「輪」を生み出していきましょう。そして共に考え運動・活動を行うことで、それは人々の心を結び「和」となります。それはとやまに驚きと感動「わ!」を生みだす仕組みとなります。3 つの「WA」を継続することで繋がりが新たな繋がりを生み、「WA が広がる地域まちとやま」の実現に繋がります。

善い行いで人間的魅力を高めよう

現代社会は予測が難しい時代です。デジタル化の進展とともに働く環境は急速に変化し、伝統的な終身雇用制度から離れる企業も増え、少子高齢化社会や地球温暖化、感染症の蔓延などの不確実な出来事にも適応が必要です。家庭や企業経営を担うに留まらず、これから時代を形づくる一員としての私たちには、目前の課題を解決するためのスキル向上に留まらず、一人ひとりの力を結びつける人間力の向上が最も大切です。それは主体的に周囲の人を味方にし「この人と共に成し遂げたい」と想われる在り方と、感謝の気持ちを忘れず自身の魅力を周囲に伝播させていく行動力が伴うものです。行動にも種類があり、特に善行・利他行を紡いで徳を積み重ねる習慣形成が人間的な魅力を高める土台となります。スキル向上は時代の波を捉えるために必要条件となりますが、普遍的な善い行いによって徳を高めることで人間的な魅力によって想いを伝播させることが十分条件と言えます。善い行いを習慣化した徳人と呼ばれる在り方を目指す過程で、自身から人間関係を広げ、関わる人と向き合うことで信頼関係を築き、「挑戦する、応援する」文化を生み出せます。予測しづらい時代において、社会環境や働き方の変化等には、自身の力で向き合うだけでなく、人間力が高まっている仲間に助けを求めましょう。また同様に人間的な魅力を高めていく過程で、善い行いを意識する中にも、特に他人を想う利他の行いをめぐらせていきましょう。そして、そこに集う仲間と共に地域課題を解決していく行動によって関係性が高まっていき、幸せが伝播され、心を結ぶことができると私は考えます。

富山青年会議所は機会の宝庫です。地域課題の解決、人間関係の構築、そしてリーダーシップの向上などの様々な機会に対して、想いと行動が一致する仲間が集い、その機会を通して人間的魅力を高め合う連鎖を生み出し、家庭や社業のみならず地域まちの発展に寄与する徳人を、まずは私たちが目指していきます。

地域まちによりそう青年であろう

富山青年会議所は富山市・舟橋村・上市町・立山町の4つの市町村を中心に活動しています。立山連峰は登山やスキー、紅葉を楽しむことができる四季の象徴であり、その山々は世界でも珍しい絶景と言われ、富山湾は魚たちが育ちやすい環境に適しており、富山を象徴する海の幸の名産を生み出し、魅力のある資源がこのとやまには数多くあります。また北陸新幹線は関西方面への延線が予定され、富山きときと空港とともに大都市への行き来がより便利なものとなり、産業の発展の機会に加え、移住者や関係人口の増加も見込まれています。これらに言えることは、少し足を延ばせば、心も身体も満たされる住み暮らしやすい価値のある地域まちであるということです。一方で、地元で育った若者の県外流出、未婚化の進展などによる出生率の減少から、人口の構造の変化が続くことで、今私たちが目の前にある当たり前の暮らしは、当たり前ではなくなることも予想され、持続可能なまちづくりが必要であり、地方創生を実現する必要があります。

私はこれからのまちづくりがどうあるべきかと考えたときに、そこに住み暮らす人々が地元に愛着と自信をもち、それぞれの考える理想のライフスタイルに合った唯一無二の地域まちを創造していくことが重要と考えます。この地域まちの可能性を追求し、とやまの良さを残しながら、まちづくりにも携わる人や機会が増えることで、想いが増し、住み暮らしたい地域まちに近づき、いつか誇りになります。その誇りは地域まちの魅力を内にも外にも伝播させ、広がり続けることで、Happy が連鎖していきます。また安心して住み暮らせる地域まちには心の余裕も重要な要素です。とやまは比較的、災害が少ない地域と言われていますが、天災などの予想できない事態に備え、防災への対策の意識向上を地域まち全体で行うために、コミュニティ同士の結びつきが必要です。併せて、これからの時代を担っていく若者や子どもたちは地域まちの宝であり、地方創生をする上で人口減少の抑制をするためには、地域まちの環境や仕組みづくりから考える必要があります。コミュニティ同士の繋がりや結びつきをより強固にし、安心して住み暮らせる地域まちを社会全体でつくっていきましょう。そして私たちにはこれまで行政、諸団体、民間企業、市民と共に築いてきたプラットフォームがあります。この結びに結び、広げ続ける必要があります。その連鎖は、地元への愛着や自信を生み、誇りとなり、ひいては「明るい豊かな社会」の実現に繋がります。

心を結ぶ次世代の育成

多様性が重要視され、個性が尊重される傾向にあるため、近年では自分の考えを率直に表現することが容易になってきました。自身の考えを周囲に伝え、具体的な目標をもち行動することで、成功や失敗等を経験し、子どもたちの新たな可能性が広がります。しかし価値観やライフスタイルが大きく変わる現代では、夢を追い求めて行動している中で、社会情勢や環境が変化し、行動、もしくは考え方そのものを変えなければいけないというチャレンジに遭遇することが予想されます。

このような時代において、想像を超える出来事や周囲の変化を受け止め、前進するためには、常に新しいアイデアや視点、そして自己成長や学びの機会が必要であり、それを得るためには、他者との関わり合いが重要であり、その関係性を強めていく必要があります。豊かな人間関係を築くためにも、自分自身の軸をしっかりともちつつも、自らと異なる意見や考えを認める柔軟性をもつことが求められます。そうして生まれた結びつきや絆は、現代を生きる子どもたちが「自分はどうなりたいのか」という「問い」に対し、自身で「答え」を導き出し、その夢を叶える助けとなります。

富山青年会議所には、多種多様な会員が在籍しており、それぞれが仕事を通じ社会で必要な役割を果たしています。変化の時代で最前線に立つ私たちが、人との繋がりが、自身のキャリアにどのような影響をもたらしてきたのか、また変化する世の中において、心を結ぶことがなぜ重要なのかを自らの経験を基に、子どもたちに伝え、その重要性を認識し感じてもらうことで、他者との繋がりを大切にし、その関係を積極的に強めていける次世代を育てていきましょう。

組織の魅力を地域に広げよう

富山青年会議所は、とやまのまちづくり、ひとづくりに深く携わっており、今あるとやまの姿は先達の熱き情熱と英知の集結が形として残っています。富山青年会議所の強みを活かした運動・活動は地域まちを発展させ、様々な人との出会い、仲間たちとの関わり合い、仕事で学ぶことのできない経験を中心とした、多くの学びの機会は会員の成長へと繋がります。

また、卒業後も地域まちによりそい、活躍する人材も多く輩出しています。運動・活動を通しだけでなく、存在や魅力を伝え続けていくことが重要ではないでしょうか。また青年会議所は、多種多様な職種や性格の人が集まっており、色々な人と話し合いや一緒に活動することにより、人として成長できる最高の場所です。会員の増加は、富山青年会議所の活動の継続や発展のために重要な位置づけであり、運動・活動に共感する人を増やす直接的な手法です。地域まちの人と富山青年会議所に関わることで得られる学びやネットワークを共有する機っかけとなり、会員の増加に繋がります。

また会員を増やすことだけでなく、応援者を増やし続けることで、人を集める団体から人が集まる団体へと昇華させましょう。それはまちの発展のためにもなり、運動・活動に広がりを生みだす起点となると私は考えます。会員一人ひとりが富山青年会議所の魅力を理解し、自らがその魅力を発信していくことでその魅力は地域に広がり、新たな会員が運動・活動に携わることが会員の成長に繋がり、地域まちを発展させることで、「WA が広がる地域まちとやま」の実現に繋がります。

繋がりに感謝を

1952 年の設立から現在まで、地域によりそいながらまちづくりに深く携わってきました。1000 名を超えるシニア会員は明るい豊かな社会の実現に向け、その歴史を紡いできた功労者であり、私たちの現役会員の最大の理解者でもあります。この繋がりは大きな魅力の一つであり、私たちは先達に敬意と感謝を表し、その時代に何を考え、どんな運動・活動を行ってきたのかを知り、そこから幅広い見識や経験を学びましょう。また私たちが何を考え、どのような運動・活動を行っていくのか理解していただくことも重要です。交流の機会を通して心を結び、共感し合うことで私たちの運動・活動における効果が最大化されます。

また私たちは年代、生まれ育った環境、社業など、一人ひとりが違った環境で育まれた人間性や価値観をもった、多種多様な人間の集まりです。それらの会員が共に同じビジョンへ向かい切磋琢磨し歩みを進めることで「同じ団体に所属している会員」の枠を超え、心を結び互いに支え合う真の仲間へと昇華します。そこでできた絆はかけがえのない宝であり、互いの行動の原動力へと変わるでしょう。

また日本青年会議所との繋がりも大きな魅力と言えます。全国各地より出向した会員は様々な知識や感性をもっており、全国へのネットワークはもちろんのこと、会員は多くの学びの機会を得ることができます。また本年度は 2019 年に行われた公益社団法人日本青年会議所第 68 回全国大会富山大会が開催されてから 5 年目の節目の年度となります。1 万人を超える全国の会員たちと地域まちが一丸となって作り上げたこの大会はまちづくりを加速させる最大の起点であり私たちは当時中心となった会員が何を考え、どんな想いでこの大会を行ったのかを振り返り、その熱き情熱や考え、繋がりを継承し今後の運動・活動に役立てて行かなければなりません。

富山青年会議所ではとやまだけでなく様々な人と多くの出会いを得ることができます。人との出会いは尊いもので自身の成長と地域の活性化に繋がる最大の学びに繋がると私は考えています。一つひとつの、人との関わりを大事にし、心を結び、共に運動・活動をすることで「WA が広がる地域まちとやま」の実現に繋がります。

時代に沿った組織の在り方

2012 年より公益社団法人として活動を続けてきた私たちは、公益性を保ち続け、財務の健全性を透明化し、法令を遵守することで社会的信用を保ち続ける必要があります。社会的信用のない団体が地域まちと協力関係を築くことはできず心を結ぶ最初の一歩と言っても過言ではありません。

また私たちは 71 年間、地域まちによりそいまちづくり、ひとづくりを行いながら時代の変化に伴い組織の在り方を変えてきました。デジタル化が加速し、テクノロジーが徐々に浸透している今だからこそ今一度、富山青年会議所の組織運営が効率的であるか、人がやるべきこととテクノロジーを用いることの選別を明確にし、時代に沿った組織運営をしていかなければなりません。社会的信用を保ち、協力関係を築き続けるために、改めて自分たちの組織のあり方や旧来以前のしくみを見直すことも重要です。これまで当たり前だと思っていることや恒例になっていることはないか、新たに取り組める部分はないかを検証し見直すことでより良い組織になります。

富山青年会議所は 100 名近くの会員で構成されており、会員一人ひとりの役割は多くの194 人の時間に影響します。だからこそ会員同士が心を結び、互いが協力し合う組織体であることが重要です。互いが協力し合うことで運動・活動はさらに広がり、それぞれの役割に沿った勉強会や交流の機会を増やし、会の連携や知識を高めることで時代に沿った組織運営に繋げていきましょう。

限られた時間を充実させよう

時間とは誰もが平等に与えられた資源であり、使い方次第でその人の人生を大きく左右します。その中でも富山青年会議所の会員でいられる 20 歳から 40 歳という期間は経済人として特に重要な時間であり、この期間にどれだけ熱く目の前の課題に向き合い、多くの人と心を結べたかが今後の人生を大きく左右すると私は考えます。様々な機会に挑戦することができ、人脈形成、自身の成長に繋がる富山青年会議所は最高の学び舎であり、自身の目の前にある機会を逃すことなく、挑戦しましょう。同じ理念をもち、支えてくれる人が周りにいる環境はあたりまえでなく、今だからこそ挑戦できる人もいるのではないでしょうか。自身、家族、仕事、地域まちによりそい充実した人生に向かって Happy の連鎖を生み出し続けましょう。

READ MORE